言語化の魔力 樺沢紫苑

昔は悩むほうだったかもしれない。狭い視野で一生

懸命つきすすみ、うまく行かないなぁと悩む。他の

人から何を悩んでいるの?こうすればいいじゃん。

といわれ「あっ、そうか!」と気が付くタイプだった

ように思う。

 

しかし今はあまり悩むほうではない。解決方法を自分

で調べたり、他の人に聞いてみたりして対処している。

この本の著者である樺沢紫苑さんの「神・時間術」

という本を読んでから、考え方が少しづづ変わって

きたと感じています。

 

ToDoリストを書いて、やる事を整理しはじめた。

睡眠時間も多くとるようにしました。朝から

スッキリとして仕事に取り組むことができました。

一冊の本で、こんなに良い影響があるなら

他のビジネス書もたくさん読んでみたい!と思い、

読書が好きになるキッカケにもなりました。

 

ビジネス書にはいろんな視点からの解決方法が

書いてありました。なぜ、今まで読まなかった

のだろうと思いました。参考になったことは、

ほんの少しずつではあるがアウトプットする習慣

を身につけていきました。その結果あまり悩む

ことはなくなったのかもしれません。

やりたい事がどんどん出てきて悩む暇もない

といった状況かもしれません。

 

■本の紹介

本書「言語化の魔力」には、言葉にすれば「悩み」

は消えると書かれています。現時点で悩みが少ない

私が、この本から得たいと思ったことは、誰かの

悩みの解消に役立てればという思いがありました。

 

また時々ではありますが嫌なことがあると、事実

に感情が入り混じって混乱することはあるなと感じ

ていましたので参考にすることを目的としました。

 

本書では悩みのことを、

「対処する方法がわからないこと」、

「そのまま放置し停滞すること」

と表現しています。

 

悩み解消方法の3ステップが、書かれていました。

1.悩みの3つの軸を使って悩みを理解。

2.分析結果から対処方法を自ら言語化。

3.対処法に沿って行動

各ステップについて、とてもわかりやすく

説明がされていました。

 

■本書で学んだこと。

【視座転換】

仕事で問題が発生したときの対処法の幅が、他人

と比較して狭いなと感じることがある。人間は

追いつめられると一つの考えにとらわれてしまい

周囲の事柄に考えが及ばなくなってしまう。

これを心理的視野狭窄というようです。

 

どうすれば良いか?ここで視座転換です。

●視座を変える。→離れて見てみる。

●視座を高める。→少し進んだところで見直す。

●他人の視座で見る。→人に相談する。

●0/100思考をやめる。

→白黒つけなくてよい、中間もある。

 

私は中間の考えがない二者択一の0/100思考に

なりがちだったなと思います。物事をネガティブ

思考やポジティブ思考で見ないで、ニュートラル

に見ることが大切だということを学びました。

 

【外化する(がいか)】

話せないことが最大のストレスだと本書に書か

れています。思っていることを誰かに話せれば

スッキリするかもしれない。しかし頭の中で

起きていることを上手く言葉に出来ず、モヤモヤ

として話せない、表現できない、もどかしい思い

をすることがある。

 

これは思考の95%が無意識の領域で処理される

事が原因のようです。これが漠然とした悩みの

正体なのか。ではどうすれば漠然とした悩みを

話す(言語化)できるのか?

 

頭で悩むな!手で悩め!と本書には書いてありま

した。考え事、思いつく言葉、まとまりのない事を

すべてノートに書き出します。その言葉をながめる

と抱えている問題点と対処法が見えてきます。

頭の中で堂々巡りしていた悩みが言語化によって

解消されるのです。

 

ノートに書き出す方法は、著者の以前の本にも紹介

されており、すでに私は活用しています。なので効果

は確認済みです。書き出す作業で、脳が活性化される

ようで、どんどん言葉が出てくるようになります。

 

頭の中にあるものを外に出すことを「外化」という

ようです。ToDoリスト、タスクリスト、スケジュール帳、

ひらめきをメモすることも、すべて外化です。

頭の中の考えが棚卸されてスッキリします。

 

■ToDo

学んだことを頭で理解しても、現実の生活の中で

すぐ活用するのは難しかったりします。毎日少し

ずつアウトプットしていかないと、頭がその思考

を当たり前のように使うことができません。体に

すりこむ、なじませるといったほうが良いでしょうか。

 

他者貢献こそが最強の悩み解決法ということも

書いてありました。普段の生活で、他者貢献でき

ている実感はあまり感じられていません。仕事を

しているだけで他者貢献だったりしますが…

もっと身近に普段接している人たちを良く見て、

感謝し、ありがとうという言葉で気持ちを伝える

ことから初めていこうと思う。