人を動かす原理 レス・ギブリン
本書は米国大企業の研修に使われる人間関係の
バイブルだそうです。かなり骨太な本かと勝手
に思っていたのですが、とても簡潔にまとめ
られており100ページほどの本なので、あっさり
と読めてしまえます。また難しい言い回しもない
のでわかりやすいく頭にすんなりと入ってきます。
★学んだこと
人間関係で最も重要なことは「自尊心」である。
すべての人の心には「自分を大切に扱ってほしい」
という強い願望が秘められている。その願望は
自分の空腹を満たしたいと思うことと同じくらい
自然で普遍的である。本書には相手の自尊心を
満たす方法が書かれています。
その中から4つピックアップしました。
1.相手に自己重要感を与える。
礼節やマナーの目的は、自分の価値を感じたいと
いう人間の普遍的な欲求を満たすことである。相手
に重要感を持たせるための素晴らしい方法である。
2.上手に注意を与える。
相手に注意を与えるときに犯しがちな間違いは
「相手の自尊心を傷つけて自分の自尊心を高め
ようとすること」意に反する考えを押し付けら
れても、その人の考え方は変わらない。相手が
面子を守ったまま意見を変えることができる
ように配慮する。
3.相手の話をじっくり聞く。
人間関係で犯してはいけない間違いがある。
それは相手を軽んじること。成功者は自分の口
を閉じて相手に話をさせるように持っていく。
相手に贈ることができる最高の賛辞のひとつは、
相手の話をじっくり聞くこと。人々は自分の話を
最後までちゃんと聞いてもらいたいと思っている。
4.心をこめてほめる。
ほめ言葉はポジティブなエネルギーを相手に
与える。心をこめてほめられたりお礼を言わ
れたりすると誰でも気分が高揚する。
相手がちょっと親切をしてくれたら感謝の念
を表して「ありがとう」という。ほめ言葉に
は相手の振る舞いを変える力がある。
■今後どう生かすか。
家族や職場での人間関係が円滑になるよう4つの
ポイントに絞って実践する。頭で理解していても、
その場になるといつものパターンに陥りがち。
繰り返し、少しずつ習得したい。