「静かな人」の戦略書 ジル・チャン
著者はかなりの内向型な性格のようで、
コーヒーのお釣りが間違っていても言えないのだとか。
本書では静かな人=内向型の人たちとしている。
そんな著者ではあるが、ある国際機関で20カ国以上に
またがるチームのマネージャをしており、
多国籍企業で数多くの講演して活躍している。
著者は数多くの現場で内向型であるがゆえに
かなり苦労をしてきた。しかし内向型の特徴でもある、
慎重さ、気遣い、傾聴力、戦略的思考などの
特性を生かすことを考えて実践してきたようである。
■その経験の中でわかったことは。
世の中では活躍出来る人、リーダーシップをとる人は
外向型な人のイメージが定着しているが…
リーダーにカリスマ性は不要である。
謙虚な内向型の人が向いている。
チームとして最強の組合せは、
外向型の人と内向型な人の混合である。
お互いの長所が生かされるし、短所が補える。
■生き方の工夫。
内向型にとって、たくさんの人がいる社交場は
恐ろしい場所だか、参加せざるを得ないときもある。
どのように望めば良いか。
内向型の著者ならではの工夫がまとめてある。
内向型なのか、外向型なのか、
どちらかにあてはまるのではなく、
どちらか寄りと考える。
通常、両方の性質を持ち合わせている。
自分の特性を理解し、戦略的に行動することが
本書に書かれているが、自分の特性をしっかりと
理解している人は少ないかもしれない。
短所の裏返しを長所とみるのも
理解する方法の一つかもしれない。
短所=目立ちたくない。
長所=相手を立てることができる。
私自身は、かなり内向型の性格と感じている。
著者の行動や気持ちがよくわかる。
これからの生き方の戦略書として役立てたい。
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