1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き 加藤 俊徳

左利きの特徴を知りたく本書を手に取りました。

私は幼いころ左利きであったようです。

右利きに矯正されて苦労した覚えがあります。

そのせいなのかは、わかりませんが大人になるまで、

感覚的に左右がわからなることがよくありました。

現在は、両利き(どちらも中途半端な感じ)です。

 

幼いころに右利きに矯正すると、

脳内に新たな回路をつくられることで、

脳に混乱をきたすことがあるのだとか。

著者も右と左を言い間違えたりしていたそうです。

 

左利きが感じる違和感やコンプレックスは、

脳の仕組みの違いによる影響があるのだとか。

日本人は10人に1人が左利きだそうです。

したがって物事の感じ方、

考えかたは少数派になりやすい。

 

少数派のため意見を言っても、

まわりに理解されないこともよくある。

しかし自分の考え方が「価値のないこと」

と思わないようにすること。

 

まわりの言うことではなく、

昨日の自分と比べてどのくらい進歩したかで、

自分自身に点数をつけていくのがオススメだとか。

 

●右利き=主に使うのは左脳。

左脳は、言語情報の処理を担当する。

言葉や計算、論理的、分析的な思考をする。

「直列思考」が得意である。

 

●左利き=主に使うのは右脳。

非言語である画像や空間の認識を担当。

さまざまな情報がプカプカと浮かんでいる

「並列思考」が得意である。

 

言葉に置き換えて言いたいことを発するまでに、

左利きの場合、右脳から左脳を経由するため

少し遠回りになります。

 

私は考えていることを、言語化するのが苦手です。

言葉になるまで人より時間がかかっていました。

脳内で遠回りしてると言われると、しっくりきます。

 

本書では、左利きのすごいところを解説しています。

概略ですので、詳細は本書を読んでみてください。

 

●「直感」がすごい。

左利きはアイデアや直感を生み出す

右脳が活性化している。

 

●「独創性」がすごい。

最も大きな脳の使い方の違いは、

右利きは主に言葉で情報をインプットするのに比べ、

左利きは「目でとらえた情報をイメージで記憶する」

傾向が高いことでしょう。

 

●「ワンクッション思考」がすごい。

左利き独自の「ワンクッション思考」とは、

簡単に説明すると、右脳と左脳をつなぐ神経線維の

太い束である「脳梁」を介して両方を頻繁に

行き来する脳の使い方です。

使える脳の範囲が広がることで、左利きのすごい

「直感」や「独創性」が生み出されているのです。

 

■まとめ

いままで人と比較して劣っているなと

思うことが良くあった。

脳の仕組みでそうなるならば、少し救われます。

 

しかし脳の仕組みであるとしても、

当然ながら、すべての人があてはまる訳ではなく、

あくまてもそのような傾向であるということ。

 

左利きと右利き、男性と女性、上司と部下、

そして同性どおしであっても一人一人

異なる個性を持っているのだと

本書に書かれておりました。