医者の私が、がん検診を受けない9つの理由 岡田正彦

がん検診の受診票が毎年、市から送られてくる。

受診したほうが良いのかなぁと思いはじめました。

がん検診とはどんなものか、知識を得たく読んでみた。

 

■そもそも、がんとは何か?

正常な細胞が、がん細胞に変化することを

「発がん」という。発がんの最初は、化学物質、医薬品、

放射線、紫外線、排気ガスなどが作用することではじまる。

 

傷がついた細胞は、フリーラジカルと呼ぶそうです。

通常、フリーラジカルは免疫によって消去されます。

僅かな確率ではあるが、消去しきれない

フリーラジカルが残ってしまうこともある。

 

フリーラジカルは、細胞分裂に異常な暴走をさせる

ことがある。これが腫瘍となる。腫瘍は「良性」

の場合は、大きな問題にはならない。

 

転移する、無制限に細胞分裂をするといった

能力があるものを「悪性」というそうです。

 

がんの遺伝はないようです。同じ家系では

体質や生活習慣などが似ているので、

同じがんになりやすいと考えられている。

 

■がん検診について

著者は、がん検診を受診しないと言っている。

理由は9つありますが、その中で1番怖いなと思ったことは…

 

オーバーダイアグノーシス(過剰な診断)

の被害に合う可能性があるから。

 

処置の要不要は正確に判断するのは難しいようです。

放置しても問題無い状態であっても検査で

見つかった以上は、治療という判断になってしまう。

 

精密検査のレントゲン検査や、CT検査による

小さな被爆が二次がんの原因となる。

また不要な手術、薬の投与にもなりかねない。

 

悪性であったとしても、治療により延命できる

保証はない。がんの状態は、ひとくくりにできないので、

何もしないほうが、長く生きられる場合もある。

 

■まとめ

体調は何も問題がない。レントゲンによる被爆も

最小限にするため、会社の健康診断だけにしたい。

 

本書を読んた限りでは、がん検診を受診するメリット

が感じられない。オーバーダイアグノーシスも怖い。

とりあえず、がん検診を受診するのは止めたい。

 

禁煙、多量の飲酒、睡眠、運動、食事に気を使う

ことが、がんの予防になる。

 

健康な状態を保つこと、フリーラジカルを消去

してくれる免疫システムを正常にしておくこと。

 

健康管理は、がんだけでなく、万病の対策に

なると思うので、しっかりやっていきたい。