脳が認める勉強法 ベネディクト・キャリー

一つのことに集中して過剰なまでに繰り返すことが

勉強だと思っているのではないだろうか。

 

学習の敵とみなされていた無知、気晴らし、

休憩、落ち着きのなさ、途中での放棄といったことが、

学習を手助けしているのだそうです。

 

その学習の手助けのキーワードとして

「孵化」、「抽出」、「分散」、「インターリーブ」

などのテクニックが本書に書かれていました。

 

私自身に、どのように活かせるのか考えてみました。

勉強といってよいのかわからないが、仕事で解決策が

見つからず頭を悩ませることはよくある。

 

仕事中は複数の業務を抱えているため、

一つの課題にじっくりと取り組むのは難しく、

強制的に中断をせざるをえない。

 

しかし、中断することにより「孵化」や「抽出」といった

プロセスが脳内で実行され解決策を探しているようです。

休憩や食事をしてても、無意識に継続されているのだとか。

これは都合が良いのではないかと思いました。

 

仕事中に取り組む課題に関して、

関連性はあるが違う何かを混ぜる。

差し込む。といったことも日常的に発生します。

これは「インターリーブ」と呼び、

理解を深める手助けとなるようです。

 

人は何かを割り当てられると完了させたくなる。

これを「ツァイガルニク効果」といい、

作業に没頭しているときに邪魔をされると、

その作業が記憶にとどまる期間が長くなる。

 

その作業が脳内リストの上位に押し上げられる。

達成したいこととして目標になるのだそうです。

 

睡眠も学習や問題解決の手助けとなります。

昼間インプットした情報を、脳内では睡眠中に整理します。

 

脳の仕組みを理解すれば、学習や問題解決に

取り組む方法が変わってきます。

 

気晴らし、休憩、睡眠は、学習の時間を奪う敵

ではなく、むしろ味方であると理解しました。