限りある時間の使い方 オリバー・バークマン

いつかたどり着く、あるべき姿、

理想の生活を求めて、目標に向かい毎日を過ごす。

 

しかし、いつまでたってもその理想の状態

にはたどり着くことはない。

何故なら、常に今より良い状態を理想と

するからである。

 

タスクを効率よくこなすと、

その分だけ新しいタスクがベルトコンベアの

ように運ばれてくるのが実情ではないか。

沢山の選択肢があるが、ほとんどの事には

着手できないと認識したほうがよい。

 

何事もしっかりと取り組むには、

それなりに時間を必要とする。

 

レストランのメニューに例えるなら、

美味しそうなものが沢山あっても、

一度にすべてを食べることは不可能である。

 

通常その時、最も食べたいものを選択する。

その時に自分にとって最適なことを選択する。

その他の事は捨てる。

 

80才まで生きたとして、たったの4000週間しかない。

限りある時間の使い方を見直したほうが良い。

最悪、明日を迎えられない可能性もゼロではない。

 

時間が有限であること、未来の保証はないこと、

いつかたどり着く理想の状態はないことを、

まずは受け止める。

 

その上で物事を判断する。

大量のタスクをこなすことは諦める。

 

大切な今日1日である。

何か一つの仕事に取り組むのもいい。

ちょっと贅沢するのもいい。

家族とゆっくり過ごすのもいい。

何もせず、ただ休むのもいい。

 

本書を読んで、未来の為に計画的に過ごすのも

大切であるが、毎日そのもの、日常そのものを

楽しむことが重要ではないかと感じました。

 

人間は不安や焦りを感じる生き物なので、

毎日の事を楽しめるということは

一生のテーマかもしれません。