部下が変わる本当の叱り方 吉田裕児
私は管理職の経験がまだ浅いため、
上司としての振る舞いを参考にしたく
本書を読みました。
本書によると、叱るのがいけないのではなく、
叱り方がわかっていない方が多いのだそうです。
できない上司は「感覚」で叱る。
「怒鳴る」、「責める」、「ののしる」
と言った感情的に相手を否定するのは
悪い叱り方です。
人間関係をダメにし、部下はやる気を無くします。
できる上司は「規準」で叱る。
本当の叱り方は相手にこうなって欲しいと
願いを伝えることなのだそうです。
そのためには、仕事でチームが達成すべき
課題、目的、目標を明確にすること。
目標を達成させるのが上司の仕事であり、
その目標への道からそれる部下に指示を出す、
褒める、叱るを繰り返していく。
チームを動かすための、
5つの規準がとても参考になりました。
この規準を使いチームのビジョン、
目標を作成しようと思う。
GRRG+ONEといい、5つの規準の頭文字です。
Goal:
ゴールを達成しようとしているか?
Relationship:
信頼関係を築こうとしているか?
Responsibility:
自分の役割の責任を果たそうとしているか?
Growth:
成長しようとしているか?チャレンジしているか?
+ONE:
上司としてプラスαのこだわりを大事にしているか?
本当の働き方改革は、上司と部下の
関係性の改善からはじまる。
叱ることは部下との人間関係を
築くことにもなるのだそうです。
「何を言うかより、誰が言うかが大切」
と言われますが、信頼関係ができてないと、
何を言っても伝わらない。
「あの人が言うならやってみよう」
と思われる慕われる上司になりたい。
これは私の理想像ですが、マンガの島耕作にでてくる
中沢喜一さんのような上司になりたい。
器が大きい、部下を守る、プライドを持たない、
時に厳しいといった方です。
私は叱ることが苦手で、避けてきたほうです。
しかしビジョンや目標に向かうという規準が
明確に示せれば、正しく叱り、
部下を守ることができると思いました。
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