みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと。 岩井俊憲

管理職として、どうチームをまとめていくか

を知りたく本書を読んでみました。

 

本書は職場やチームの問題を解決するための、

判断方法と基準を示した本になります。

 

職場などで問題が発生したときは、

原因を理解し整理することが必要になります。

 

理解せずゴチャゴチャなまま話し合うと、

お互いの課題の領域にまで入り込んてしまい、

職場やチームの人間関係がこじれてしまいます。

 

物事を「正しい」or「間違っている」、

「良い」or「悪い」、「好き」or「嫌い」

で判断しないこと。

 

やり方を否定するよりも、目標に対して、

何をすれば貢献できるかを建設的に考えることが大切です。

 

そのために必要な考え方が、2つあります。

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①課題の分離

誰が何をやれば、課題を解決できるのかを考える。

まずは誰の課題なのかを整理する。

 

その上で課題を解決するための、建設的な方法を考える。

ここで大切なのは、相手の課題にまで踏み込まないこと。

 

自分の課題に対して、やるだけのことをやったら後は

相手の課題である。相手がどう思うか、どう感じるか、

をあまり考えすぎないこと。

 

部下に指示を出すときも、考え過ぎない。

指示を出した後は部下の課題である。

 

この判断をしていかないと、相手の課題まで

自分で抱えてしまい整理がつかなくなる。

 

課題の分離をするのは、個々で取り組むということではなく、

目標に向かってチームで協力し合うための準備になります。

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②共同体感覚

自分のいる共同体(チーム・社会)に対する

「信頼感」「貢献感」「所属感」を総称した感情・感覚のことです。

 

チームの目的や目標のために、

何をすれば貢献できるかを、建設的に考える。

 

広い視点で、世の中のために貢献できるか?も考える。

みんなのために貢献できることを、考え方の基準とし、

物事を判断し、実践していく。

 

リーダーがやるべきことは、

職場に「共同体感覚」を育むことなのだそうです。

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私は、課題の分離が出来きるようになってから、

仕事が少し楽になったと感じています。

 

後は相手が考えること。相手がどう思うかも相手の課題。

と思えるようになってから、仕事のアクションが早くなりました。

 

アドラー心理学は難しいところもありますが、

著者がわかりやすく説明してくれています。