きみのお金は誰のため 田内学

お金について学ぶ機会は、ほとんど無いのでは

ないしょうか。お金はとても便利な「道具」で

あるが使いこなせず、お金という鎖に縛られた

奴隷になってしまう人が多い。

 

お金という鎖に縛られていると

働くこと=お金を稼ぐこと

という考え方になってしまう。

 

家事や育児などは、直接お金を稼ぎません。

これは働くことではないのでしょうか。

 

本来は働くこと自体が誰かのためになる。

誰かが抱えている問題を解決している。

一人ひとりが誰かの問題を解決しているから

社会は成り立っている。お金が社会を支えて

いるわけではない。

 

働くこと=誰かの役に立つこと 

 

お金という鎖から解放されるために本書では

お金の謎を解明していきます。そしてお金を

道具として見れるように視点が変わります。

また社会の仕組みがわかるようになります。

 

本書にはお金の謎が3つ書かれています。

 

謎① お金自体に価値はない。

買う物がない無人島の様なところではお金は

使い道がない。持っていても価値はない。

みんなが働いて商品やサービスを生み出せば

ここで初めてお金に価値がでてくる。

 

謎② お金で解決できる問題はない。

問題を直接解決するのは、それに関係する働く人

たち。働いてくれる人がいなければ何も解決でき

ない。お金が直接的に解決できることはない。

 

謎③ みんなでお金を貯めても意味はない。

老後に働かなくてもいいように、みんながお金を

貯めていく。しかし働く人が減ると生産されるモノ

が少なくなっていく。結果としてお金を持っていて

も買えるものが無い状態になってしまう。

働いて社会に貢献し収入を得る、といった行動が

お金の流れを促し経済を回していくのです。

 

まとめ

日本は少子化問題がある。いずれ働く人たちが

少なくなってくる。これが大きな問題である。

対策として、人が少なくても経済が回るように

サービスではAIやロボットの活用、モノ作りでは

生産効率を改善していく。そして手の空いた人

たちで次の問題を解決していく。できるだけ長く

働き誰かの役に立つことが大切だと思いました。

 

便利なサービス、良い商品が選ばれ消費される。

誰かの役に立てるものを提供できる人々が、結果

的にお金持ちになっているのだそうです。

 

日本は借金が多い国と言われてます。しかし借金

では国は破綻しません。そのお金で仕事を作り働

いている人に支払いをして経済を回しているから

です。破綻するのは働く人がいない国です。

 

経済という言葉は略語なのだそうです。みんなが

協力し合って働いて、みんなが幸せになることを

意味し、経世済民(けいせいさいみん)と言うの

だそうです。

 

お金や働くことについては、個人だけでなく日本全

体で見る視点が必要なのがわかりました。

サラリーマンの私はいずれ定年退職しますが、社会

や誰かのためになれるように、活動していこうと思

えました。