本を出したい 佐藤友美

私はいずれ本を出したいなと、ふんわりと考えてい

たところです。自分の考えが一冊の本という形で残

せる。自分が書いた本で、誰かの問題が解決し、世

の中に少しでも貢献できば、とても嬉しい。

 

本を書くという行為についての著者の考えが書いて

あり、とても腑に落ちました。思考は気体のような

もの、思考を口に出すと液体になる、文章を書くと

個体になる。ひとたび固体化すると、その思考は時

代も空間も超えて人に差し出せるようになる。本を

出すことは気体だった思考を固体にして、それ以上

変化しない形に固定する行為なのだそうです。

 

思考を文章化していくと、いままでフワっとしてい

た自分の考え方が明確になってくる。その過程で新

しい思考が湧き上がる。書くことによって考え方が

更新されていくのだそうです。

 

自分の思考を文章化し、本を出した場合、その内容

に見合った生き方をせざるを得なくなる。そして現

状を上回る成長も必要になる。本を出すことは生き

方が変わることなのだそうです。

 

本を出すために必要なのは、自分の得意分野でオリ

ジナルのコンテンツを持つこと。そして課題解決の

メソッドがあること。と言われても中々見つけられ

ないので、本書で推奨している訓練をやってみたい。

 

訓練① 私の格言100

ある分野における自分ならではの格言(名言)を考

えること。その格言は書籍の構成の土台になるのだ

そうです。いろんなテーマで格言を作ってみるのも

良い。

 

訓練② AなのにB

AだからBという構成は、たとえば「分厚い本だから

読むのは大変」という文章になる。感想としては、

それはそうですね、になるかと思います。

AなのにBの場合は、たとえば「分厚い本なのに簡単

に読める方法」という表現。えっ何でそうなるの?

知りたい!という感想になる。人が興味を持つ表現

をすること。格言もこの方式で書いてみるとよい。

 

訓練③ 習慣として記事を書いて投稿する。

ブログなどに記事を書いて情報発信すること。まと

まった本数の文章を公開しておく。そのコンテンツ

が話題になれば出版への道が近づくのだとか。100

本のブログがかけるほど、さまざまなノウハウをも

っている人という認識をもってもらえる。実際に書

いてみるとコンテンツの弱点に気づく。そのうえで

人気のあるコンテンツを読んでみると、さまざまな

工夫が見えてくる。その工夫を取り入れてまた書い

てみること。

 

著者が本を出したい人が訪れてほしい場所として、

紀伊国屋書店の新宿本店が紹介していました。

毎日その日に刊行された約200冊の書籍が無造作に

積み上げられているのだそうです。本のタワーと言

われているようです。これは一度拝見したいなと思

いました。