君はなぜ働くのか 永松茂久

なぜ夢を持てないか、やりたい事が見つからないのか。

それは普段の生活で困っていないからではないか。

 

不自由なく過ごせる現代は、例えるのであればレストラ

ンのメニューの中身がてんこ盛りでどれを選んだら良い

かわからない状態かもしれない。(レストランは私の勝

手な例え話です)

 

悩んでないで、まずは目の前のモノを選んでみたらどう

か。オススメされたモノを選んでみるのもいい。食べて

みて、味わってみて、体験する。新しい発見があると思

う。次に食べてみてたいのモノが出てきて、世界が少し

広がるかもしれない。

 

やりたい事がハッキリしているのも良いが、目の前の事

に真剣に取り組んで、その先にやりたい事が見つかる展

開型の方法は、たくさんの可能性を秘めているのだそう

です。

 

本書は経営の悩みを相談する弟子(著者)と、その悩み

に答える師匠の会話形式になっております。とてもわか

りやすく、話に引き込まれて、あっという間に読んでし

まいました。

 

これからの私の生き方において、とても参考になったこ

とを3つまとめてみました。

 

①相手が幸せになることにフォーカスして話す。

自分を忘れ自分の我を入れないこと。いかにすれば目の

前の人の自己重要感が高まるか。いかに伝えれば聞く人

の心が楽になるか。いかに話せば相手が今よりもっと良

くなるか、それだけに集中して伝える。

 

②誰もが幸せになりたくて生きている。

みんな得をしたい。その得を求める感情は私たち人間の

脳の大半を占めている。仕事でうまくいきたいなら「相

手の感情を読む」ことに対してピンポイントで突き抜け

ればいい。

 

③天に豊作を祈り、手は田を耕す。

今、目の前の仕事に意味を持って向き合う。そうするこ

とで人はやがて高みへ登っていく。誰かをひたむきに喜

ばせること。目の前にあることを全力でやり実がなる時

期は天に任せる。

 

どうせ働くなら楽しくカッコよく働きたい。仕事を通し

て誰かを幸せにしたい。そうするにはどうしたら良いか

を自分に問うこと。そこに働く意味があるのではないか

と思いました。