今すぐできて、一生役立つ　地頭力のはじめ方 細谷功

頭の良い人になりたい。話し方が上手な人、文章が

上手な人、難しい判断事を短時間で出来る人。そう

いう人は地頭がいいんだろうなと思う。

地頭がいいのは生まれつきの才能のようなイメージ

を私は持っています。本書では地頭力と言い、それ

は訓練で身に付けられる技能のように定義していま

す。

そもそも地頭力とは何か？

仕事や人生の問題をスピーディーに解決し、新しい

ものを創造することができる「考える力」です。

そして地頭力とは離れて考えられることです。私た

ちは物事を局所的に、部分的に見て判断しがちです。

全体的にその物事を見た場合、新しい側面が見えて

くる経験をされた事はないでしょうか。

「結論から」考える。

「全体から」把握する。

「単純に」整理する。

物事をこのように見れるようになると、より最適な

判断が出来るようになるそうです。

ですが「言うのは易く行うは難し」です。何故この

ような考え方が出来ないか？それは阻害求心力が働

いて、離れて考えるのを邪魔するのだそうです。

阻害求心力とは…

離れて考えよう、全体から把握しようと自由に思考

しようすると、次のような事に邪魔されます。完璧

主義、正解依存症、視野狭窄、先入観、経験依存な

ど・・・

考え方のツール

本書では実践トレーニングの章で、考え方やフレー

ムワークを紹介している。その中で私に必要だなと

思ったこと二つをまとめました。

①5W2H

これは外枠を押さえるためのフレームワークのツー

ルです。一番汎用性が高く効果が大きいが、活かせ

ていない人が多い。最初のWhyが抜けていることが

多い。

何を今さらと思う方もいらっしゃるかと思います。

本書の説明を読んで、私は仕事の場で活かせてない

なと痛感しました。

②フェルミ推定

HowではなくWhyを学べる。

「結論から」「全体から」「単純に」というイメー

ジのトレーニングになる。

与えられた知識の中で、どこまで考えられるか。料

理でいえぱ有り合わせの材料で、どこまで美味しい

料理を作れるか。

ざっくりと全体像を頭の中で作り出す。思考のプロ

トタイプなのだそうです。

完成品型の仕事の進め方に染まってしまっている人

がプロトタイプ型に思考回路を転換するために、フ

ェルミ推定は有効性を発揮します。

フェルミ推定の練習問題がありました。私は５分程

度で答えを出してみましたが、回答した数値は正解

から1.5倍くらい大きくズレていました…

本書はこんな人にお勧めします！

いろいろ考え過ぎて実行できない、結論を出すまで

に時間がかかる、気が付いたら方向性がズレてた…

などで悩んでいる方に本書をオススメします。

ひと昔前までは知識や情報をたくさん持っていれば

良かったのですが、現在は自分の頭を使っていかに

付加価値を付けられるかが求められるようになって

います。

ある程度の情報でざっくりと結論を出し、まずはや

ってみる。結果が良くても悪くても、自身の考え方

にフィードバックすれば、より良い判断を出来る精

度が上がってくるのだと考えます。

今すぐできて、一生役立つ　地頭力のはじめ方 [ 細谷　功 ] 価格：1,760円（税込、送料無料) (2024/10/23時点) 楽天で購入