君は誰と生きるか 永松茂久
今の自分を変えてくれる人は、どこかにいるかもし
れない。人との出会いでチャンスをつかめるかもし
れない。困った時に頼れる相手がほしい。そんな思
いが人脈づくりにはあると思います。
人脈は広いに越したことはない。いろんな事を教え
てもらったり、チャンスが広がるかもしれない。で
もその人脈づくりの目的は、「出会った相手から何
をもらえるか?」がメインになっていませんか。
「人脈」という言葉からは、「誰かに何かを求めて
いる下心が感じられる」と本書に書いてありました。
「人脈」という言葉に、私は違和感を感じてました。
そのようなイメージが原因なのだと気づきました。
多くの人が出会いやチャンスは外にあるもの、と思
いがちだが本当にそうだろうか。人生のチャンスの
扉の鍵を持っている人はどこにいるのか。
「近悦遠来」(きんえつえんらい)という、昔の言
葉が紹介されてました。身近な人が楽しんでいる場
所には、結果としてたくさんの人が集まってくる。
という意味です。
身近な人を大切にしている人には、外から人が集ま
ってくるのですね。
まずは一番近くにいる人たちを大切にすること。
幸せにすること。会社で言えば同僚や上司、部下。
プライベートで言えば家族や友人。
目の前にいる人がどうやったら喜んでくれるか。笑
顔になってくれるのか、を地道に積み重ねていくこ
と。まずは半径3メートルにいる人を大切にする。そ
して徐々にその半径が大きくなっていきます。つなが
りが内側から外側に広がっていくようになります。
外に出会いを求めるのではなく、内側を大切にする。
内側から広げていく。そうすれば自然と外からも人
が集まってくる。
一番大きな問題は、自分にとって大切な人が見えて
ないこと。本当に困った時に手を差し伸べてくれる
人、チャンスの鍵を持っている人は、すでにあなた
の近くにいる。
「本当の近道は、遠回りの顔をしてやってくる」
のだそうです。自分自身を振り返ってみると心当た
りがあります。ちゃんとした方法はだいたい面倒く
さい。簡単に済ませる方法を試してみたが、結果的
には、当たり前のことを手を抜かずしっかりやるこ
とが一番の近道だったと実感しています。
「大概のチャンスは、ピンチの顔をしてやってくる」
ピンチに思える出来事も、逃げずにしっかり対応す
れば、それ相応の成長ができるし、人から信頼され
るようになる。得れることのほうが大きい。
楽したいのが人間だが、頑張っている人を見ると応援
したくなる。自力を出している人に力を貸したくなる。
自分でできることを全力でやる。そういう人に人は集
まる。自力の上に他力が乗るようになる。
自ら外へ出会いを求めるより、自然に人が集まって
くるような生き方はカッコいいなと感じました。
人は2種類あり、与える人ともらう人。幸せになる
一番の近道は与える側になることです。与えるのは
モノじゃなくて行為でいいのです。
すぐに始められる、
「人に与える3つの大切なアクション」
1.笑顔でいること。
2.相手の話に興味を持って耳を傾けて聞くこと。
3.思いやりを持って相手に温かい声をかけること。
この3つは、人間関係の究極の基本になります。簡
単そうに思えるが、この行為を出来る人、人に与え
られることができる人は、大概の人間関係でうまく
いくのだそうです。
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