世界一やさしい「才能」の見つけ方 八木仁平

自分に才能なんてあるのだろうか。そう考える人は

多いと思う。得意なことはあるかもしれないが、同

じようなことを得意とする人たちの中で一番になれ

るとも思えない。

 

本書では普段の生活を振り返り、自分自身の理解を

深めていきます。自分の得意なこと、苦手なことを

理解していきます。その中から自分の才能を見つけ

ていくようになっています。

 

「つい、やってしまうこと」

「何も考えずにやってしまうこと」

 

それが、本書の才能の定義でした。「人よりうまく

できること」ではありません。他の人を見て「なん

でできないの?」と思った時はないでしょうか。自

分が当たり前にできることを、他人が当たり前にで

きるとは限らないのです。それが才能です。

 

普段から無意識レベルでやっていることなので、意

識しないと気が付けないのだそうです。時間をとっ

て行動を振り返ることで「才能」を見つけることが

できます。

 

長所を活かすことができれば、短所は出づらくなり

ます。長所を活かしながら、短所をカバーする。短

所はそのまま放置しないこと。なんとなく継続しな

いこと。やらない、手放すという手段をとる。また

は誰かや何かに頼るのでもよい。自分で頑張らない

こと。長所を伸ばす思考に頭を切り替える。

 

うまくいかないときにやるべきことは、「もっとが

んばること」ではなく「やり方を変えること」です。

99%の無駄を捨て、1%に集中する。自分にできない

ことは手放し、自分の才能を活かせる1%に一生懸命

になる。

 

今いる場所で才能を活かす方法はないか、徹底的に

もがく。その中で自分の才能への理解が深まる。

90%以上の方は、今いる環境でも、工夫しだいで

「才能」を活かす余地がある。

 

成功者のマネではしない。他人の才能まではマネで

きない。自分の才能を活かす方法を見つけること。

 

自分の才能をつかえば、他人に貢献して喜んでもら

える。反対に才能がないことだと、人から感謝され

ることは難しい。だから人に感謝されることに集中

していると、自分の才能が見つかる。

 

巻末の特典で、才能を見つけるためのワークがあり

ます。漠然と考えるより、早く才能が見つかるかと

思います。

 

①才能を見つけるためのワーク

②才能を活かすためのワーク

③才能を育てるワーク

 

全部やるのは、なかなか大変だと思いますが、自分

の才能を知ることができて、それを活かして人に感

謝されるようになれるのであれば、やってみる価値

はあるなと思いました。