起業1年目の教科書 今井 孝

■この本を読んだキッカケ■

自分の得意な分野でビジネスをしてみたい。お客さんが

喜ぶ顔をみたい。休日を自分の都合で設定したい。働く

場所を自分で決めたい。起業すればその願いが叶いそう

な気がしています。

 

私は会社員です。会社員は自分で仕事や働く場所を選択

できる自由はありません。人生100年時代と言われてい

ます。60才の定年でリタイアするのは早すぎる時代にな

ってきています。私は50代です。起業も視野にいれて今

後の働き方を考えたく本書を読んでみました。

 

■本書について■

本書は起業1年目を対象としていますが、起業に対する

マインドや準備についても書かれます。著者の起業失敗

経験を踏まえて、サラリーマン時代からどのように過ご

せば良いかをとてもわかりやすく説明されてました。

 

不安を取り除いてくれる解説が多くあり、私も起業がで

きるのではと思うようになりました。「起業は覚悟さえ

あれば誰にでもできること」だと本書を読んで理解しま

した。

 

■起業がうまくいかない人■

著者は起業をする人のコンサルティングされています。

その経験から起業がうまく行かない人のパターンがある

のだそうです。大きくわけて2パターンです。

 

×無謀なチャレンジをする人

最初から大きな投資をしてしまう。そのため失敗した

時のダメージが大きい・・・

 

×怖くて一歩も進めない人

何もできずいつまでも起業できない。

 

■階段思考を持つこと■

起業するためにいきなり大きな投資をしないこと。まず

は小さなテストを繰り返して反応を見ていきましょう。

その際、ありきたりのアディアでOKです。まずはやって

みることが大切です。その結果をもって修正していけば

いいのです。やってみた結果、やりたいことじゃなかっ

たと気づくこともあるのだそうです。

 

起業という大きな目標に到達するためには、小さく細か

な階段を作ることが大切なのだそうです。前に進むため

には最初の一歩を極力小さくすることです。毎日少しず

つ前進する。起業で成功している人は「階段思考」を持

っているのだそうです。

 

成功要因の一番は「市場」ではなく「自分の熱意」です。

「自分がニーズを作り出す!」くらいの意気込みがある

といい。役に立ちたい人に、役に立てることを徹底的に

していきましょう。最初はお金になるかどうかより、価

値を磨くことに集中したほうがよいです。

 

■起業することは最高の自己投資■

たくさん失敗することは当たり前だという心構えを持ち

ましょう。たくさん小さくチャレンジして、トータルで

プラスになればいいのです。

 

例えば1年間チャレンジして1/30の成功率だったとしま

す。「このやり方だとうまくいかない」という経験や知

識が得られます。成功できるやり方も何となくわかって

くる。利益は少なかったとしても、得れたものは大きい

ですよね。トータルでみればプラスという考え方です。

次の1年では経験を活かして成功率を上げていくことも

できるでしょう。

 

リターンは利益だけではなく自分の成長も含めて考える

ことが大切です。順番としては「自分の成長」→「利益」

になるのかもしれません。

 

起業にチャレンジすることで「経験して成長した自分」

になれる。「何かの技術を身につけた自分」になれる。

起業は最高の自己投資になるようですね。

 

■起業の準備について■

起業をするために会社をいきなり辞めてしまう人がいま

すが、それはもったいないです。会社は最高の仕事の勉

強場所です。そして練習場所です。会社に勤めているか

らこそできる、起業準備をしていきましょう。

 

やらされ感のある業務も、起業したら全部自分から進ん

で取り組まなければなりません。例えば技術系の方でも

経理のことを少しでも知っておいたほうが良いでしょう。

その分野のプロが揃っているのですから、最高の勉強場

所になります。起業を前提にすると普段の業務のクオリ

ティも上がるのではないでしょうか。

 

また安定して給料をもらえるので、本をたくさん読んだ

り、会社外でセミナーを受講したり、戦略的に自己投資

をしていくことが可能でしょう。

 

仕事が忙しくて時間の無い方は、今の仕事を8割の時間

で終わらせることです。毎朝、今日の終業時間を決めて

やるべき事を決めて、計画的に業務に取り組みましょう。

確保できる時間をすこしづつ増やしていき、自己投資を

する時間にあてていきましょう。副業を始めてみるのも

よいでしょう。起業のよい練習になります。

 

■まとめ■

私事ですが長いことサラリーマンをやってきました。そ

のままでも良いのかもしれませんが、新しいことをして

みたい。自分の責任の範疇で、自由に仕事をしてみたい

と思うようになりました。

 

少しづつ起業の準備をしていこうと思います。起業を前

提として仕事や勉強に取り組んでいきたい。今やれる範

囲のことを試して、失敗や心変わりなどの反応を見て、

方向性を絞っていきたい。

 

会社員のときは情報発信やコンテンツビジネスなどの、

ちょっとした副業をやって経験を積んでいく計画です。

 

起業に少しでも興味のある方は、本書を読んでみること

をおススメします。起業に対するイメージがかなり変わ

ると思います。

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