働く50代の快眠法則 角谷リョウ
ちょうど50代になったところです。
良い睡眠の方法が知りたく本書を読んでみました。
50代は誰でも睡眠の質が、悪くなる世代のようです。
体が老化して回復力が低下する、
精神が不安定になる時期(ミドルエイジクライシス)、
睡眠圧が低下する、といった原因があるようです。
睡眠不調でわかりやすいのが、どれだけ寝ても寝た気がしない、
寝ても疲れが取れない、といった症状です。
わかりにくい症状もあり、無意識に心境の変化がおこり、
人間関係が悪くなることがあるようです。
睡眠不調の人に対して周りの人たちが
「関わりたくない」と感じるスコアが激増するのだとか。
実際の年齢より脳年齢が若く、充実した人生を過ごしている
年配の方は、スーパーエイジャーというようです。
後天的にスーパーエイジャーになるには、よい習慣や特徴が
あるようです。脳に負荷をかける(楽器、外国語など)
体に負荷のかかることをしている(少しきつめの運動など)
積極的に人と関わる、深い睡眠が取れているなど。
深い睡眠は認知症の主原因であるアミロイドβたんぱくの
除去に最も有効なことがわかっています。
睡眠の改善で人生の後半戦が決まるかもしれません。
著者は2万人以上の50代の睡眠改善をサポートしてきて、
本当に効果があった方法を本書で紹介しています。
睡眠の問題を改善する方法で、
私が取り入れてみたいと思った方法をあげてみました。
●夜のトイレ対策。
50代をこえると夜中のトイレ回数が増えてくるようです。
夜間頻尿によって中途覚醒すると睡眠不足になりやすい。
その対策は「寝る1時間前に水分補給を終えておくこと」、
「腹巻きをして腸を温めること」です。
●睡眠環境の最適化。
睡眠改善の9割は、睡眠環境を整えること。
寝るときはスウェットではなくパジャマを着ること。
手や足元が絞られてないので、適度に発汗でき蒸れません。
これだけて交換神経のリラックス度が大きく変わります。
マットレスは厚さが10センチ以上ある、
ある程度高級なものがよい。今までより
「柔らかく」「暖かく」「厚く」するのがポイントです。
●睡眠圧を上げる。
活動的で新しいことにチャレンジする日中を過ごすと、
睡眠圧が上がり適度に負荷がかかり、
回復のために寝つきの良い深い睡眠ができようです。
●寝る前に体をリセットする。
寝る前に緊張が解けてリラックスした状態だと
良い睡眠に入れる。しかし50代になると柔軟性がなくなり、
身体の固まりはお風呂だけではリセットされにくい。
「キャットアンドカウ」
ヨガのインストラクターの半数がオススメするポーズ
だそうです。丸まった背中を元に戻す、固まった背中の
柔軟性を戻すのに最適なエクササイズです。
道具は不要なのでお手軽です。
「ストレッチポール」
寝る前に3分間ストレッチポールをするだけで、
背中が完全にほぐれて、感嘆の声が上がるとか。
睡眠スコアの改善効果が大きく、背中が凝りやすい人だと、
これをやった日でスコアが10くらい変わる人もいます。
実際にストレッチポールが習慣化した方のほとんどが、
マッサージや整体に行く頻度が圧倒的に減るようです。
「マッサージガン」
体が硬くて緊張が取れない著者でも、「つき立てのおもち」
のように柔らかくなるようです。
今までのマッサージ機とは雲泥の差があるのだそうです。
■まとめ
睡眠時間も大切だと思いますが、なかなか満足できる
睡眠時間の確保は、難しいこともあります。
睡眠の質を高めることで、補えればと思います。
まずはお金のかからないところから、試してみたい。
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