移動する人はうまくいく 長倉顕太
同じような毎日から抜け出したい、何をやっても中途半
端、うまくいかない現状を変えたいと思うことはありま
せんか?同じことをただ繰り返す日常は、私たちの感覚
を麻痺させていくのだそうです。
日常から抜け出せないのは、そうなる理由があるのです。
本書ではその理由を解き明かし、移動という手段を使え
ば全てを解決できることを説明してくれます。
人はいつも同じ場所にいると何も感じなくなっていくの
だそうです。そして退屈な人生に嫌気が差していると言
いながら、安定も同時に求めているのです。
私たちの人生に制限をかけてきているのは、安定を求める
思考なのです。
現状維持を強く求める私たちの人生を強制的に変えるのが
移動という手段です。移動が他者と違う視点を与えてくれ
るのです。
どうしてあなたの人生は変わらないのでしょうか。それ
は意思の力で変えようとするからです。意思を継続し行
動を変えることはとても難しいのです。意志の力は信用
すべきではないのです。
では行動を変えるにはどうすればよいのでしょうか。そ
れは環境を変えることです。人は環境に大きく影響を受
けます。環境→感情→行動、の順で動いているのです。
意志の力ではなく環境の力を利用すること。私達は環境
との整合性をとる性質があるのです。都合の良い環境に
飛び込むことで変化することができるのです。
本書では環境を切り替える力を移動力と定義しています。
移動して環境を切り替え、自らの選択肢を増やすことを
推奨してます。
会社員の場合、下記の選択肢を選ぶことができません。
「誰と働くか」、「どこで働くか」、「いつ働くか」
著者は選択肢を増やすためには、1年以内の独立を目指
そうと提案しています。
まずは何事も決めることが重要です。人生の選択肢に正
解はないのです。よく考えるのは時間の無駄です。選ん
だほうを正解にすればいいのです。
「最善の選択ではなく、選択を最善にする」
自分で判断して決めたことに対して最善を尽くすことが、
大事だと私は考えていました。それを著者が上記のよう
な言葉で表現されており、とても気に入りました。
悩まない、迷わない。移動力とは環境をどんどん変える
力です。切り替えの早さが重要です。サイコロで決める
くらいでちょうどいいのだそうです。
環境が変わるとやることが変わってきます。その時に大
事なのは嫌いなことにもチャレンジすること。好きなこ
と=過去の価値観だからやり続けても人生は変わりませ
ん。人生を変えることは価値観を変えることなのです。
毎日、初体験することが大切です。淡々と初体験を積み
重ねた先に、いつか本当のやりたいことに出会うのだそ
うです。
旅行でもいい、仕事でもいい、まずは移動してみること。
そこから人生に変化を起こしてみませんか。移動力を身
につける具体的な方法が本書に書いてありますので、ぜ
ひ参考にしてください。
Amazonアソシエイトリンク