50代からのやり直し英語術 野本響子
著者は英語の勉強を長年継続してきたが、英語を聞き取
ることに苦労してきたようです。ローマ字読みで覚えて
いるため、ネィティブが発音する音と覚えた単語が一致
しないことが原因のようでした。
そこで英語の綴りと発音を学ぶため、50代の時に初めて
フォニックスを習うことにした。フォニックスで発音を
勉強するようになってから、リスニングが聞き取れるよ
うになったそうです。
誰にでも合う魔法のような勉強法はおそらく存在しない。
多くの人にとって効果の出にくい学び方は存在する。
本書の中で言語学の教授ジェフ・ブラウンさんの教えを
紹介しています。
文法を学習するな! 習得せよ!
文法を習うと、話すとき、それを「当てはめよう」とし
ます。しかし、そのやり方だと「瞬時に」話せません。
文法は習って使おうとすると恐ろしく難しい。 文法のル
ールを習わずに、「無意識に知っている」状態にするの
です。赤ちゃんが日本語を覚えるように学ぶこと。日本
人の多くは日本語のルールをよく知らないまま喋ってい
ます。外国語だって同じこと。
これは毎日、英語に触れる時間が必要であり、大量にイ
ンプットして体で覚えるイメージなんだと私は解釈しま
した。間違った文法があると「なんか気持ち悪い」と瞬
時に思えるくらいのレベルでしょうか。
著者の長年の経験から英語を学ぶ流れをまとめています。
今から学ぶならこれをやるベスト3。
①フォニックスで英語の綴りと発音を学ぶ。
②大量に自分に合ったインプットをする。
③話す、書く、楽しみながら続ける仕組みを作る。
大量の音や文章に触れること。ユーチューブで好きなコト
やドラマなどを英語でみる。ネットで好きなコトを英語で
調べてみる。洋書などを簡単なものから読んでみる。まず
はとにかくたくさん聞く、読むを継続する。
自分にとって意味がない、興味のないことは記憶に残らな
い。意味のある「多聴多読」を継続することが大切です。
「楽しく、無理なく、ずっと続けられる」方法を見つけ出
すこと。
本書は著者の実体験をわかりやすくまとめてくれています。
私自身が50代でようやく英語を学ぼうとしているところで
す。この勉強法は参考になると思いました。